ドラックと闘うハーレムの聖歌隊
教会には深い魂の叫びが響き渡る
毎週水曜日になると、ニューヨークのハーレムにあるメソディスト教会に境中から観光客が訪れてくる。ARC聖歌隊のゴスペルを聞くためだ。
夫の家庭内暴力で家庭が崩壊、ドラッグ中毒になったキャロルさん。「一緒に歌うことで、お互いの心のつながりを感じる。ゴスペルは私を普通の生活に戻してくれた」
スピリチュアルなコーラスは重厚に絡み合い、歌い手は両手を上げ歓喜の声とともに踊り始める。中には感極まって涙を流す者も。聖歌隊員の歌声と顔には、各自が乗り越えようとした闇の跡がうかがえる。
観客の中からも歌う人がでてきて、聖歌隊と観客が一体となっていく。
この聖歌隊にある共通点がある。治療中のドラッグ中毒患者や元中毒患者で結成されているのだ。ハーレムにあるARC(麻薬中毒患者リハビリテーションセンター)が治療の一環として聖歌隊を運営している。
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